サーチコンソールのインデックスカバレッジのレポートの見方、エラーメッセージの内容などについて詳しく解説します。エラーが起きていないか定期的に確認しておきましょう。
インデックスカバレッジとは
サーチコンソールのインデックスカバレッジを確認すると、Googleがアクセスした(アクセスを試みたページも含む)ページのインデックスに関する問題と問題ごとの対象URLが分かります。
レポートは、「エラー」「有効(警告あり)」「有効」「除外」の4つのステータスに分類されて表示されます。それぞれのステータスの内容は以下の通りです。
エラー | インデックスされていない状態です。致命的なエラーが発生していますので、すぐに改善する必要があります。 |
---|---|
有効(警告あり) | インデックスはされているものの、何らかの問題がある状態です。robots.txtでブロックされたURLがインデックスされた場合、このステータスになります。 |
有効 | URLが正しくインデックスされている状態です。 |
除外 | インデックス対象から外れている状態です。noindexタグの設置やリダイレクトなど「インデックス対象の場外が意図的」であれば問題はありません。 |
「除外」ステータスはインデックスされていないページではありますが、ほとんどの場合で問題ありません。
しかし中には「ソフト404」や「ページが見つかりません」など、改善ができる問題もあるため、自分のサイトがGoogleにどう見られているのかを確認しておきましょう。
インデックスカバレッジの使い方
インデックスカバレッジは、メニューの「カバレッジ」をクリックして表示します。
対象ページを選択する
インデックスカバレッジは「Googleがアクセスした全てのページ」と「sitemap.xmlでGoogleに送信したページ」で確認できます。
標準では「Googleがアクセスした全てのページ」が対象です。
レポート画面左上のセレクトメニューから「sitemap.xmlでGoogleに送信したページ」を対象としたレポートが表示できます。
sitemap.xmlをサイトの階層別に分割して送信しておけば、階層ごとのインデックス率がどうなっているのかを確認できるのでおすすめです。
レポート画面の見方
インデックスカバレッジのレポート画面には、4つのステータスごとに対象のURL数が表示されています。
数字の部分をクリックすると、レポート下部の「詳細」に、より細かな状態別にURL数が表示されます。
詳細レポートは以下のようなレイアウトになっています。
具体的なエラー内容をクリックすると対象のURLが一覧で表示されます。
エラー内容とURLを確認したら、問題点を改善しましょう。
しかし、Googlebotがアクセスしたタイミングで「たまたま」エラーが発生している場合もあります。
確実にエラーが発生するどうか、発生する頻度が高いかどうかを確認して改善の優先順位を決めるようにしましょう。
エラーの修正を検証する
インデックスカバレッジで「エラー」になっている項目を改善したら、Googleに修正の検証をリクエストしておきましょう。
検証はGoogleが対象URLを再クロールして行われるため、検証するページ数が多い場合など数日かかる場合もあります。
検証が始まると「詳細を表示」ボタンが表示され、URLごとに検証の結果が確認できます。
すべてのURLが「合格」になれば、エラーがすべて改善されたという事です。
インデックスカバレッジのエラー内容
- 送信されたURLのクロールに問題があります
sitemap.xmlに含まれるURLにクロールできないURLが含まれている可能性があります。sitemap.xmlを確認しましょう。 - 送信されたURLが見つかりませんでした(404)
sitemap.xmlに含まれるURLに削除済みのページが含まれています。sitemap.xmlを確認しましょう。 - サーバーエラー(5xx)
5xxエラーで代表的なものは「500:プログラム上のエラー」「503:アクセス過多などによりアクセス不可」の2つです。常態化しているようであれば危険です - 送信されたURLにnoindexタグが追加されています
sitemap.xmlに含まれるURLにnoindexタグが設置されています。間違ってnoindexタグを設置していないか確認しましょう。 - 送信されたURLはソフト404エラーのようです
sitemap.xmlに含まれるURLにはコンテンツがほとんどない状態になっている可能性があります。もしくは404ページのステータスコードが200(OK)になってしまっています。
- robots.txtによるブロックされましたが、インデックスに登録しました
robots.txtでクローラーをブロックしていても、そのURLに向けて張られたリンクなどでGoogleがURLを発見することがあります。もしこのエラーが起きているURLを検索結果に表示させたくない場合は、noindexタグを設置するか、パスワード認証によるアクセス制限をかけましょう。
- 重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました
canonicalを使って指定したURLと別のURLが正規ページとしてインデックスされています。内部リンクのURLの見直しが必要かもしれません。 - 重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません
sitemap.xmlに含まれるURLは正規URLとしてインデックスされていません。sitemap.xmlに書かれたURLが間違っていないか確認しましょう。 - 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません
canonicalタグなどを使って正規化しておきましょう。 - クロールエラー
クロールする際に何らかの問題が発生しています。たまたまその時だけエラーが起きている可能性もありますが、ブラウザで正しくアクセスできるかどうか確認しておきましょう。 - 見つかりませんでした(404)
削除したページに向けてリンクが張られている可能性がありますので、URL検査ツールを使ってリンク元を確認して修正しておきましょう。 - ソフト404
コンテンツがほとんどない状態になっているか、404ページのステータスコードが200(OK)になってしまっています。 - 代替ページ(適切なcanonicalタグあり)
適切なcanonicalが設定されているため問題はありません。 - robots.txtによりブロックされました
robots.txtでブロックしたくないURLが含まれていないか確認しておきましょう。 - ページにリダイレクトがあります
リダイレクトさせたくないURLが含まれていないか確認しておきましょう。 - noindexタグによって除外されました
検索結果に表示させたいURLが含まれていないか確認しておきましょう。 - クロール済み-インデックス未登録
クロールはされていますが、インデックスに登録されていません。一概には言えませんが、コンテンツの品質に問題がある事が多いように思えます。情報量や内容(オリジナルなコンテンツかどうかなど)に問題がないかどうか確認してみましょう。 - 検出-インデックス未登録
URLを検出していますが、まだクロール/インデックス処理が行われていない状態であると思われます。しばらく時間をおいて確認してみて変化が無いようであれば、コンテンツの品質に問題があるかもしれません。
「カバレッジ」の問題が新たに検出されましたというメッセージが届いたら
サーチコンソールに「サイトhttps://revery.jp/で「カバレッジ」の問題が新たに検出されました」という題名のメッセージが届くことがありますがあわてる必要はありません。
以下のメッセージは「noindexタグを設置したページをsitemap.xmlで送信してしまった」ために発生したエラーですが、急いで対処しなくても問題はありません。
メッセージには問題の内容も書かれていますので、落ちついて確認し急いで対処する必要があるかどうかを判断しましょう。