WordPressで人気記事を表示させるには「WordPress Popular Posts」などの便利なプラグインがありますが、できるだけプラグインを利用したくないというシーンもあります。
「wordpress 人気記事 プラグインなし」などの検索で出回っている情報は、WordPressのカスタムフィールドを利用する方法なのですが、Advanced Custom Fields（ACF）を使っているサイトだと上手くできなかったので、ならばいっそ、Advanced Custom Fieldsを使って実装しようというのが本記事の目的です。
仕組みはシンプルで、「ページにアクセスがあったらACFで用意したカスタムフィールドの数値を「+1」して、そのカスタムフィールドの数値の多い順に表示する」という方法です。
Advanced Custom Fieldsの設定
Advanced Custom Fieldsで以下のようなフィールドを作ります。
フィールドラベル、フィールド名は任意の内容で問題ありません。
| フィールドラベル | ページビュー |
| フィールド名 | pv |
| フィールドタイプ | 数値 |
| デフォルト値 | 0 |
今回は対象を「投稿」にしますので、フィールドグループのルールで「投稿タイプ」「等しい」「投稿」を設定しておきます。
カスタム投稿タイプやタクソノミーなど、集計したいページ群ごとに別のフィールドを用意すれば、特定の投稿タイプの人気記事一覧もサクッと作れます。
クローラーのアクセスを判定する
Googlebotなどのクローラーのアクセスを除外するため、以下のコードをfunctions.phpに追加します。
ブロックしたいクローラーがある場合には、UAを判定できる文字を$botの配列に追加しておきます。
function is_bot() {
$ua = $_SERVER['HTTP_USER_AGENT'];
$bot = array(
'googlebot',
'msnbot',
'yahoo',
);
foreach( $bot as $bot ) {
if (stripos( $ua, $bot ) !== false){
return true;
}
}
return false;
}
PVを計測したいページのテンプレートを修正
今回は「投稿」のPVを計測しますので「single.php」に以下のコードを追加します。
コードは、メインループ内であればどこに追加しても大丈夫です。
//ログインユーザーとクローラーを除く
if( !is_user_logged_in() && !is_bot() ) {
//フィールド「PV」の現在の値を取得
$pv = get_field('pv');
//PVの値に1を追加
$pv++;
//フィールド「PV」の内容を上書き
update_field('pv', $pv);
}
これでログインユーザーとis_bot関数で指定したクローラー以外のアクセスがカウントされます。
人気記事の一覧を表示する
ここでは5件表示させていますが、任意の件数表示が可能です。
<?php
$args = array(
'posts_per_page' => 5, //5件表示
'post_type' => 'post',
'post_status' => 'publish',
'orderby' => 'meta_value',
'meta_key' => 'pv' //カスタムフィールドのキーを指定
);
$the_query = new WP_Query($args);
if( $the_query->have_posts() ) :
echo '<ul>';
while ($the_query->have_posts()) : $the_query->the_post();
echo '<li><a href="'.get_the_permalink().'"><p>'.get_the_title().'</p></a></li>';
endwhile;
echo '</ul>';
endif;
wp_reset_postdata();
?>
サイドバーなど好きな場所で人気記事を表示させることができます。
井上 憲作
1975年生まれ。PCパーツの通販サイト管理者から、大手インターネット広告代理店にて、100社以上のコンサルティングやSEO施策に従事したのち、2018年に独立。趣味はスキューバダイビング。
