ソフト404とは?

最終更新日:2019/5/7 公開日:2019/5/7

ソフト404とは、コンテンツが存在しない(404エラーページと同等)にもかかわらず、サーバーから返されるステータスコードが200(OK)になっている場合に発生するエラーです。

意味のないページがクロールされ続けるため、Googleはこのエラーを避けるようにと言っています。

この記事の目次

ソフト404エラーの詳しい解説

Webページを表示させるとき、ユーザーが操作しているパソコンとWebサーバーでは以下のようなやりとりが行われています。

ユーザー(ブラウザ)とWebサーバーのやり取り

このようにユーザーの操作するブラウザとWebサーバーの間では「リクエスト」とその返答である「レスポンス」が何度も繰り返されています。(この図はかなり簡潔に解説しています)

サーバーはデータを返すときにユーザーからのリクエストの結果を「3桁の数値」で返しています。
この数値をHTTPステータスコード(レスポンスコード)と呼び、代表的なステータスコードには「問題がないときの200」、「ページが見つからなかったときの404」などがあります。

404を返さないといけないページが何らかの原因によって、ステータスコード200(OK)を返す状態をソフト404と言います。

ソフト404が起きているページがあったとしても、それ自体でGoogleからペナルティを受ける事はありませんし、検索順位に直接的な影響はありません。
しかし、ソフト404が別の問題の結果として起きている可能性も考えられますので、完全に無視して良いわけではありません。

ソフト404エラーの発生原因と対処方法

それではソフト404が発生する主な原因を3つ解説します。

サーバーの設定ミス

.htaccessを使ってカスタム404ページを表示させている場合、カスタム404ページのURLを絶対URLで記述してしまうとソフト404になってしまいます。
(カスタム404ページにリダイレクトされてしまいます)

カスタム404ページの設定はルートパスで記述する必要があります。

▼正しい記述
ErrorDocument 404 /404.html

▼間違った記述
ErrorDocument 404 http://revery.jp/404.html

.htaccessをよく分からない人が操作するのは危険ですので、サーバー管理者に相談しましょう。

コンテンツがないページが作成されている

404ページには意味のあるコンテンツはありません。単に指定したURLが見つからなかったという情報だけです。

そのため、意味のあるコンテンツが掲載されていないページは、実質的に404ページと同等であるとGoogleから判断されてしまう可能性があります。
このようなページでよくあるパターンは、「1件も口コミが書かれていない口コミページ」や「商品が1個も掲載されていない商品カテゴリーページ」といったページです。

Googleが「意味のあるコンテンツが掲載されていないページ」と判断したページは、サーチコンソールのインデックスカバレッジに「ソフト404」として分類されて表示されます。

インデックスカバレッジ

①「除外」をクリック
②「ソフト404」が表示されていたらクリックしてURLを確認

一番良いソフト404ページ対策は「削除すること」です。
ソフト404を放置しておいてもGoogleからペナルティを受けることはありませんが、クローラーのリソースを無駄に消費しないようにできるだけ削除しておきましょう。

404ページにリダイレクトしている

404ステータスになった場合に「https://example.com/404error.html」といった404専用ページにリダイレクトしている場合、「https://example.com/404error.html」がステータスコードを200で返すようにしていると、このページがソフト404ページになってしまいます。

オリジナルデザインの404ページを表示させたい場合は「.htaccess」で設定しましょう。
「.htaccess」で設定すれば、ユーザーがアクセスしたURLから別のURLに移動することなくオリジナルの404ページを表示できます。

この記事を書いた人

井上 憲作

1975年生まれ。PCパーツの通販サイト管理者から、大手インターネット広告代理店にて、100社以上のコンサルティングやSEO施策に従事したのち、2018年に独立。趣味はスキューバダイビング。

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